2009年04月07日
わたしと新潟 松本 伊三男
わたしと新潟 松本 伊三男
松本 伊三男(まつもと いさお)氏 略歴
1933年新潟市秋葉区生まれ。一級建築士事務所「松本建築設計室」所長。「(有)エム建築コンサルタント」代表取締役。長年、建築設計・積算実務に携わる。また、積算教育の先達として専門学校(25年間)・通信教育の講師を勤める。現在も講師として活躍中。平成10年建設省住宅局長章受賞。著書・講演多数。- 主な業績(積算躯体)- 品川パシフイックホテル 東京都庁第二本庁舎 江戸・東京博物館 新宿駅ルミネ JR東海品川駅
私は現在「新潟県立新津高等学校同窓会」の東京支部長をやっています。経歴は「昭和8年生まれで戦中、戦後の混乱期を新潟で過ごし、高校卒業を期に上京して現在に至る」となりますので新潟で19年、東京で56年を過ごしたことになります。
高校の3年間は、汽車通学(荻川駅⇔新津駅)で秋葉山の中腹に建つ新津高校までの坂道を、下駄履きで通学したことが鮮明に想い出されます。昭和27年に上京しましたが、知人や友人も少ない貧乏学生でしたので、東京での生活は厳しく、実家からお米や雑貨など送ってもらったことなど、一生忘れることが出来ません。
今回は新津高校同窓会と東京圏で活躍している同窓生で構成している東京支部の活動等についてご紹介させて頂きたいと思います。
戦後の初期までは同窓会や同期会などは盛んに行われていました。しかし、現在は同期の絆も希簿になり、少なくなっているようですが、新津高校は本部同窓総会を毎年、東京支部同窓総会は隔年ごとに開催し、本部会報と支部会報も総会の開催に合わせて発行して、同窓生の親睦を図っています。
本校には他校にない秋陵会館(同窓会館)があり、在校生のクラブ活動(茶道、花道、琴、料理など)の場として利用され、また同窓会の事務局、会議室も常設されています。この会館は同窓生の寄付で新築された立派な建物で、地元の同窓生(建築設計事務所)が設計し、私が東京在住のまま、プロジクトマネージャー(建設委員長)として纏めた会館です。
また、東京支部は各種のサークル活動などで会員の親睦を図っていますが、近年、会員の多数が「新潟市サポーターズ倶楽部」に入会しましたので、サポーターズ倶楽部も東京支部会員の「親睦の場」にさせていただきたいと願っております。
私は一級建築士で建築積算士です。建築士については、よくご存知と思いますので積算士について簡単に説明します。積算士とは建物の工事費(予算)の算出及びコスト管理をする仕事です。一般の人には、なかなか業務内容を理解して頂けないので、私は以前に建設省局長章を受賞した際に「積算士は建築の弁護士である」と書いたテレホンカードを作成し、皆様にお配りしましたら、「建築積算」という業務を多少はご理解して頂けたようでした。
積算士は全国で約15,000名いますが、私は、この人達のレベルアップのための講師として新潟市にも年2回くらい行っていました。現在でも公と私で年に4回くらい新潟に行きますが、前の晩はなかなか寝付かれず、新幹線の中は就眠の場所となっています。
新潟は最近あまりにも近く、少し物足りない感じです。新潟の想い出は語り尽くせないほどありますが、私の実家から19年間眺めた五頭連峰の優しい風景は、いつまでも懐かしい私の故郷です。
新潟県立新津高等学校 秋陵会館:写真提供 新潟市在住 布施 幸雄氏
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