6月に銀座のビルの屋上に植えられた新潟の夏の味覚の王様・くろさき茶豆。当初はまだ10センチほどのかわいい苗でしたが、その後40センチくらいまでにすくすくと成長し、8月7日に無事、銀座の皆さんから収穫をしていただきました。
環境の全く違う土地ではたしてちゃんと育つのかと最初はおそらく誰もが半信半疑でしたが、「虫ニモマケズ カラスニモマケズ サウイフ豆ニ ワタシハナリタイ」と、くろさき茶豆は新潟もんの意地とたくましい生命力を見せ、銀座の土地で見事に大輪の花ならず大粒の豆を実らせてくれましたぁ!(^^)!
わずか2か月余りの成長記録でしたが、思えば長い道のりでした。苗を植えてから初めて観察に行った時は、ひやひやでした。「引越しのストレスと環境の違いから、全滅しているのでは・・・。あわわ。」と恐る恐る屋上へ向かったのを覚えています。
しかし銀座の空の下、かわいい苗たちは数日前よりもほんの少しだけ背丈を伸ばして、しっかりと空に向かって成長しているではありませんか。
かわいい・・・。
収穫を楽しみにしていただいている銀座の皆さんのためにも絶対に枯らしてはいけないという重大なミッション。そのずっしりとした重みに少しよろけそうになっていた私ですが、一番プレッシャーを感じているはずの苗たちが健気に成長している姿を見て、不安も吹き飛んで行きました。そして本当にかわいいなぁと、仕事抜きで愛情が芽生えてきます(*^_^*)農家さんの気持ちが、初めて本当に分かったような気分です。
虫に喰われた葉っぱに絆創膏を貼ってあげたい衝動を抑え、カラスにキッと目で威嚇をして、初観察は終了。
その後、茶豆たちはたくさんの銀座のお父さん、お母さんたちに見守られながらすくすくと成長しました。
私の成長日記も、白い花が咲く一番かわいい時期を見逃すというまさかの大失態(-_-)!!や、産毛だらけの小さな豆の赤ちゃんを発見した時の喜び(;O;)など、悲喜こもごもな日記となりました。
そして収穫祭では、クラブのママさんたちをはじめ、“銀座の大人たち”が泥まみれになりながらのちょっとしたお祭りに。いつもはおしとやかなママたちが力一杯苗を引っこ抜いて歓声を上げたり、食べごろに膨らんだ豆を見つけて喜び合ったりと、どの顔を見ても、みんな笑顔です。
そしてもちろん、一番の笑顔は採りたて茹でたてを食べたとき!!
この夏、たくさんの笑顔をくれた茶豆たちに、ありがとう(#^.^#)
追伸(茶豆より):銀座で収穫された僕たちは、今後、松屋銀座さんのご協力で「マカロン」に変身する予定です!おしゃれに変身した僕たちに会いに来てね!