今年もチューリップの季節が近づいてきました。
チューリップは「新潟市食と花の銘産品」にも指定され、毎年春には、球根の育成のために摘み取られてしまうチューリップの花首を再利用した花絵を制作・展示し、「チューリップの新潟市」を市内外で大いにPRしています。
まだまだ地元の新潟では冬真っ盛りな様子ですが、先日東京で開催されたイベント「日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ~男の帰宅花作戦2010」に、いち早く新潟のチューリップがお目見えしました。これは、「愛妻(1(あい)月31(さい)日)の日」に日ごろ言えない妻への愛や感謝の気持ちを大声で叫ぼうという主旨のイベントです。
そして愛妻の日のイメージフラワーが“永遠の愛”を花言葉に持つチューリップ。今回は新潟のチューリップを提供させていただきました。
(それにしても今回初めてチューリップの花言葉を知った私ですが、可愛らしい見かけによらない意外と大人っぽい花言葉に、少しびっくりしたのは私だけでしょうか(^^ゞ)
このイベント、略して「ヒビチュー」といいます。
人気ドラマを堂々とパクった感じのイベント名と、おもわず「欧米か。」と突っ込みを入れたくなるような内容。面白そうな匂いを嗅ぎ取った私はいそいそと会場へ向かいます。
会場には予想以上にたくさんのメディアが集まり、ステージを何重にも取り囲んでいます。
ステージわきには、これから公衆の面前で妻に愛を叫ぶという、日本男児にとってはおそらく致命的ともいえる恥ずかしい行為に及ぼうとする勇気ある者たちが、緊張の面持ちで順番を待っています。
会場全体が静かな緊張感で包まれます。日本男児と大和撫子がじっと固唾を飲んで見守る中、いよいよ最初の勇者が愛を叫びます。チューリップを片手に、腰を落とし、斜め45度上の夕暮れの空に向かって・・・
「○○、愛してるよぉぉぉ!!!」
「・・・お、おおおおお!!!」
観客からは、なぜかホッとしたような歓声が起こります。
見えない厚い壁を取っ払った男性は、清々しい顔でステージを降ります。
最初の壁を破ってしまえば、あとは楽です。その後も次々と愛の言葉を叫ぶ男性たち。
なんと、新潟から駆け付けたトッキッキも登場。トッピーからキッピーへ、「君とつがいでよかったよぉぉぉ!!!」
日比谷公園が愛に満たされていきます。
よくある名前の私は出演者の妻と名がかぶり、自分の名前を絶叫されてたびたびポッとします。翌朝、最前列でうっとりとしている自分が写っていないか、慌てて各社新聞をチェックする私でした。