ブログでも紹介していましたが、地方と東京を結ぶ都市型レストランプロジェクト「じもとのもん」の第1回テーマに「新潟」が選ばれ、私も見学がてら美味しい料理を食べてきました。
このプロジェクトは、東京で働く地方出身の若者が有志で集まり、それぞれの「じもと」で活躍している「じもとのもん」の生き方を知ろう、「じもと」を見つめなおそうというコンセプトのもと、立ち上がったものです。
○「じもとのもん」公式サイト http://www.jimotonomon.com/
私がお邪魔した日は、新潟市北区でおもにトマトを生産している曽我農園の3代目、そがしんいちさんがゲストの日でした。
事前に曽我さんのブログをチェックしたところ、ブログ名は『フリョウノウミン』だし、写真の顔はどれも強面だしで、少し緊張感を持って会場へ向かった私。しかし指定席に案内されると、同じテーブルには曽我さんの姿も!近い(-_-)
「夜露死苦お願いします・・・。」
しかし、実際にお話ししてみると、曽我さんは新潟もんらしく少しシャイではありますが、とても面白い方でした。
農家を継ぎたくなくてずっと海外逃亡をしていた話から、今は農業を楽しんでいるという話まで。曽我さんは苦労もすべて笑いに変えて、明るく農業を楽しんでいます。そして、伝統は守りつつも、自分なりの理想の農業も模索しています。悩んで迷ってたどり着いた、「地元で農家を継ぐ」という人生です。
新潟にこのような若者がいてくれることを、私は心からありがたく思いました。新潟の農業の未来が明るく見えました。きっとこれからもいろいろな悩みや葛藤が出てくるのでしょうが、曽我さんならきっと、時にはシュールな笑いに変えてでも、たくましく切り開いていくのだと思います。
さて、お帰りの際にはうれしいお土産が。曽我農園で穫れた「とんがりキャベツ」です!その名のとおりあたまが三角形にとんがっていて、別名「三角キャベツ」とも呼ぶそうです。私も初めてお目にかかったのですが、なんと新潟市の北区のあたりでは普通に出回っているそうです。葉がやわらかいので首都圏には出荷できないそうで、新潟市内でもほとんど出回っていないのではないでしょうか。こんなかわいい姿のキャベツがあったなんて!その存在を知られていないのが、もったいない!!
とんがりキャベツをしっかりと膝に抱いて、「どの料理も美味しかったなぁ」と帰りの電車でボーっとする私。到着してあわてて電車を降りるとき、とんがりキャベツが膝から転げ落ちます。
ゴロゴロゴロ。
他の乗客が足元に転がってきたキャベツにぎょっとします。
あわわわわ。
三角形じゃなくなる(;O;)!
丸くなったキャベツを抱いて、しょんぼりと家路を急ぐ私でした。